念願のベニアコウに行ってきた。
最近トラフグが釣れているが、2年前に4キロ近いトラフグを釣っているし、正直ショウサイフグやアカメフグのような面白さが無いので行く気にはならない。
アカムツやアコウダイなどの深場釣りに興味を持ち始めたら、極めて魅力的なベニアコウを釣ってみたくなった。
リールも竿もとても高いので、初めは貸し道具で行こうとしていたが、なかなか予約を入れられない。
ここは、清水の舞台から・・の気持ちでメッチャ高い道具を買っての出陣。


買ったばかりのの竿やリールを含め、家にある釣り道具を片っ端からヤフオクで売ってもまだ半分にもならなかった。
目指すは南房総。実は六日前にも行ったのだが、車中泊して起きると風ビュービューで船、出ず。

今回は雨ザーザーの車中泊だが、朝には上がって出船。
ベニアコウは深海1000mに棲む魚で、2kgの重りでも下ろすのに15分かかる。巻き上げはその倍。
よって一日に4~6投くらいしかできない。
まごまごしていると、大事な一投が飛ばされてしまう。
緊張の第一投。
オモリをセットし、自作の仕掛けを巻いた掛け枠を持って準備。

大阪からいらっしゃったお隣の親切なMさんの助言を合図にオモリを投げる。
パラパラと海に仕掛けが吸い込まれて無事投入完了。

ミヤのリールは初めて扱うので、距離計測のローラーを下ろし忘れてしまったが、なんとか仕掛けを下ろすことができた。
しかし、潮の流れが速いせいか、自分がどんくさいせいか、底立ちが取れない。
オモリが着底したときの微妙な竿の動きが判らない。
しかし、糸が出ていくスピードは明らかに遅いので着底と判断して糸ふけ取りに30m巻く。
オモリが底から離れる時にモーター音が変わるとどこかに書いてあったが、良くわからなかった。
しかし、手巻きで巻くと明らかに力がいるところがあるので、そこが糸ふけが取れたところと考えて底立ちを取った。
何の変化もなく、第一投は終了。
巻き上げの速度が判らずかなり早く巻いてしまったが、お祭りはしないですんだ。
魚の付いていない仕掛けを取り込んで自作のマグネット板に針を置いて重りを外す。


次の投入に備えて新しい仕掛けを結び準備する。
緊張の2投目も無事成功。
糸が下りる間に、取り込んだ全長40mの仕掛けを再利用のために掛け枠に巻こうとしたが、ぐちゃぐちゃになっていたので断念。
ブチブチと針を切り離してぐちゃぐちゃのままビニール袋に入れる。
お隣の方はサッサときれいに巻いていた。さすが。
3投目は竿先に糸が絡まり、手前の仕掛けも絡んでもたついてしまった。
何やってんだ!
いきなり船長に怒鳴られた。
初めての客が故意でやっている訳ではないのに怒鳴るとは普通の客商売ではありえないが、飛ばされるよりはマシと思って我慢。
結局、4投を終えて上がったのはこの怪獣のみ。

船長に、これどうすればいい? と聞くと、捨てればいいだけ。との返答。迷わず海に。
あとで調べたら、イバラヒゲという最もポピュラーな外道で、食味も悪くなく、肝はカワハギ級と書いてあった。
もってくればよかった。
残念ながら本日ベニアコウは船中4人でゼロ。

ただ、未経験だった自分にとっては収穫は大きかった。
大阪から来た隣の方が親切でいろいろと教えてくれて助かった。ありがとうございました。

ベニアコウ釣りを貸し道具でやろうと思うと、とても少ない機会しかなかった。
でも、いったん道具を購入すると何件もの船宿にも行くことができ、一気にベニアコウの世界が広がって身近になった。
アコウダイとかキンメとかで経験を積んでからベニアコウだよ、と言ってた船長もいたが、やりたいことは取り合えずやりたいので良かったと思う。
来月は禁漁になるが、まだ何回かは行きたいのでイバラヒゲにお目にかかることもあるだろう。
もちろん一番お会いしたいのはベニアコウなので、今月は気張って行こうと思っている。
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