ちょっとマニアックに ~フグの釣り方~

湾フグと呼ばれる釣りで釣れるフグは主に2種類。

ショウサイフグとアカメフグ(正式名称ヒガンフグ)。

前者は春から秋で、アンカーを打って釣る。後者は冬場で流し釣り。

食味は好き好きですが、私は刺身ならショウサイ、火を通せばアカメという感じ。ショウサイの白子も大好き。

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ショウサイフグの釣り方

さて、釣り方。今釣れているショウサイフグの釣り方について。

私もまだフグ釣り初めて1年半なのですが、野毛屋さんに通った回数はかなり多いと思います。その間、船長始めスタッフ、常連さんに教えを乞うてやっと最近少し釣れるようになってきました。

基本的なことは様々な場所で紹介されているので割愛します。以下、適当に思いついたまま書いていきます。

・糸のテンションと竿について

ゼロテンションと良く説明されてますが、人によってテンションの掛け方はかなり違います。フケ気味の、まさにゼロテンションの常連Sさんも良く釣るし、名人Yさんはわずかにテンションをかけてます。同じ小さいテンションでもD社の硬いメタリアだと穂先がちょい曲がるだけですが、S社のリアランサーは大きく曲がります。

アタリはフケ気味の方が多い気がしますが、掛ける確率は張り気味に分があるかと。竿の硬軟は潮の速さによって使い分けてますが、私は硬い方が好きです。腕が悪いので軟調の竿は掛かりが今一です。

D社の竿が折れちゃったので、前回は浅草釣具のオリジナル湾フグ竿。8000円くらい?で安いけど、最高のコスパ。ぶっ飛び潮の時は勇治船長オリジナルの硬い竿。

 

・シャクリの大きさと間隔、合わせについて

健太郎船長は3~5秒に一回しゃくってとアナウンスしますが、なぜか皆さんもっと間を空けているような。私の場合は潮の速さによって間隔は大きく変わります。ぶっ飛んでいるときは錘着底と同時にシャクったりします。潮が緩い時は、気分次第。でも結局、船長がアナウンスしている通りにやれば間違いないと思います。オリジナリティを加えるのはその後で。

シャクリの大きさは基本小さめ。30~50センチくらい。アカメは1mくらいがいい気がします。

合わせは軽く!特に潮が止まってるときなどはピッと強く合わせても不思議なことに掛からないです。よく船長から「そんなんじゃ掛からないよ。」っていわれます。上手い人はたいていスーッと竿を上げて、ガツン。

 

・オモリについて

潮の緩い時はナツメ6号、速い時は丸10号、さらにぶっ飛んでいるときは丸15、20号。色は関係ない気もしますが、金色のをよく使ってます。気のせいか金にはサバフグが来やすいような。

 

・仕掛けとエサについて

仕掛けは普通のカットウ仕掛けとチラシがあります。食わせ鈎を付ける人もいますが、私はリーダーに食わせ針を付けたことはないです。一本付けの親針の横にチョロッとエサ針を付けることはあります。以前はチラシを多用しましたが、今はエサ付けが面倒なのであまり使いません。アカメになったらまた使うかも。

エビは普通に3節殻を残して剥き、一本付け。丸くカットした剥き身を数珠状につけることもありますが、たいていシンプルな方法で付けます。

カットウ針はがまかつF1のみ。

 

・キャストして釣るか?船下を釣るか?

潮の向き、速さ、釣り座によりますが、船下を釣ることが多いと思います。以前は潮下のオオドモでもキャストしたりしてましたが、今は不利な場所にいてもキャストすることは少なくなりました。基本、自分で魚を寄せる努力をして、できるだけ辛抱して船下で粘ります。辛抱できなくなったら、マナー違反にならない範囲で投げますが、あまりいい思いをしたことはありません。

 

思いつくまんまに書きましたが、私の備忘録なのであんまりあてにしないでください。

結論、迷ったときは(迷う前でも)船長の言うとおりにやれば間違いなし。

 

・付録 外道について

サバフグ:火を通すとショウサイとそれほど変わらない。

コモンフグ:野毛屋さんでは勘定に入れないけど、一郎丸さんではカウントする。ショウサイよりちょっとアカメに近い味。うまい。

トラフグ:言うまでもなし。しかし、身の味はアカメとそんなに変わらない。ちょっとショウサイ寄り。寝かせる期間もアカメより短め、ショウサイより長め。

ギマ:文句なくうまい。肝も脂を上手に落とせばうまい。ただし、手間がかかって大変。

ウミヘビ(ホタテウミヘビ):見た目に反して味はいい。≒ウナギ。小骨が驚異的。最高圧力の圧力鍋で蒸したが、まだまだ邪魔。とても食えない。もうキープしない。

ギンアナゴ:あっさりしたアナゴ。まあまあ美味しいけど目打ちが面倒なのでキープしない。

マアジ:言うまでもなし。特に金色の春先のアジ、最高。

カワハギ:言うまでもなし。

マゴチ:言うまでもなし。

イネゴチ:よくワニゴチと言われているが、実際はこのイネゴチが多い。本物のワニゴチは高級品。イネゴチもマゴチと食べ比べたが、嫌うほど味の差異はない。

マコガレイ:なんにしてもうまい。

イシガレイ:丸ごと揚げておいしい。

スズキ:2月に八景ドック前で釣れたオス、臭み全くなし。白子がフグ級だった。

アイナメ:フライでうまい。刺身は好きではない。

サバ:梅雨時に釣れたマサバが驚くほどうまかった。アニサキス防止のため釣り場で頭を落とし腹は抜いた。

カンダイ(コブダイ):刺身はまずかったが、フライにするととてもうまい。血抜きを忘れたため肝は今一だったが、処理が良ければうまかったと思う。7.5キロあった。

カンダイで作った南インド風カレー。

クロダイ:1.4キロのが梅雨時に釣れたが、美味しくはなかった。真水の氷が溶けて触れてしまったのが悪かったかもしれない。

ドチザメ:結構おいしい。釣場で頭と内臓を落としておけば臭みは全くない。フカヒレも取れる。50円玉くらいだけど。このころは稀勢の里が元気だった。

自家製ふかひれスープ。

イイダコ マダコ スミイカ ヒイカ ワタリガニ:美味しい。

ナマコ:身は普通にうまい。このわたは好き好きでしょう。ちょっと砂が残ったりしたが、作ることはできた。

こうやって見ると東京湾だけでもいろいろ釣ってますね。

2 件のコメント

  • 今日はありがとうございました
    湾フグを始めて一年半、白子時期のショウサイは初体験です
    基本に忠実に釣りをしていたつもりでしたが、結果が伴わないことが多く迷いがありました。
    誘い下げ、着低後の誘い間隔等、「教科書」とは微妙に違う感覚的な事までご教授いただき、ありがとうございました
    今までモヤモヤしていたものが晴れた気がします
    またお会いする機会があればよろしくお願いします
    今日の貴兄との出会いは私にとって大きなターニングポイントになった気がいたします
    ありがとうございました 牧田正一

    • こちらこそありがとうございました。
      ご教授などという大そうなものではありませんが、お役に立てたなら嬉しい限りです。
      船長の言うとおりにやっていれば間違いないと思いますが、確かに説明しづらい所があるかもしれません。
      まだショウサイフグは終わりませんので、バンバン釣ってください。
      ご丁寧にコメントくださりありがとうございました。

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