釣った！ベニアコウ！～南房総江見・渡辺丸

午後船なので合計3投。狙う水深は800～1000ｍ。

前日と打って変わって風はなし。

海は凪で船は軽快に進んでいく。

船長とお話しするうちに一投目のポイントに着く。

仕掛けは、幹40号3ｍ、ハリス30号1.2m、針25号。

エサはスルメの短冊。タコベイトはケイムラとピンクを付けた。

3回目ということよりも、客は自分しかいないということで、いい意味でリラックスして一投目を投入。

潮は緩く、着底もすぐわかった。

今日は糸ふけを取らずに若干糸を出し気味にした。

ほどなくアタリ。結構明確だった。船長曰く、怪獣（ムネダラ）のアタリかな？

でも、期待いっぱいで巻き上げ。

んっ？残り100でも、ゴンゴンきている。

嫌な予感は的中、サメだった。

サメを外して手繰っていくと、また何かついている。

が、黒い。

オニヒゲ、ホラアナゴだった。

ベニじゃなくても、オニヒゲは肝がおいしいらしいので嬉しい。

一番下には小さなアナゴが掛かっていたが、今思うと2投目のエサにすればよかった。

2投目は、潮がないのに仕掛けを送りすぎて、仕掛けが団子のようにグチャグチャになってしまった。

これでは釣れない。ただ、仕掛けの送り方を考える良い機会になった。

ドラマは３投目に来た。

着底後、しばらく当たりは無かったが、誘いを続けているとコンコン。

小さいアタリだったのでオニヒゲかホラアナゴか？

巻き上げている間もコンコンするが、一投目のサメの時ほど大きくはない。

上げてくると、船長の仕掛けとお祭り。

船長の仕掛けをブチブチ切ってもらって、自分の仕掛けを上げてきても軽くはなかった。

ベニアコウは浮袋が膨らんでしまうので、水面近くではポッカリ浮かんでくることが多い。

３kgのオモリをも浮かせてしまう。

その兆候はなかったので、また黒い奴かと思っていたら、あれっ？赤くね？

なんと赤い物体が見えてきた。

やった！ベニアコウだ！

船長の針か自分の針か？

渡辺丸の船長は優しく、どっちにしろあげるよと言ってくれていたが、やはり自分の針に掛かっていてくれと願う。

ケイムラピンクのタコベイト、私の針だった。メッチャ嬉しい。

更に手繰るとまた赤い。船長の仕掛けは上がりきっているので、今度のも私の針に掛かったベニアコウだ。

前日に乗ろうと思っていた真鶴よしひさ丸で船中９本も上がっていて悲しかったが、それをひっくり返す赤い魚だ。

早起きなしで2尾も釣ったのは誠にラッキーだった。

船長が「本当に釣れるとは思ってなかった。」と言っていたくらいである。

前回よしひさ丸で同乗したベテランの方の釣法をつたないながらも真似をしての釣果でもあった。

船長、前回のベテランの方、どうもありがとうございました。